デジタル 一眼レフ レンズのマル秘テクニック

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できないのであれば、王様に奉仕する職人としての存在理由がなくなります。 王様に指名されない職人は職人としての未来がありません。

その職人にとって代わろうとする次世代の職人が常に待機しているのです。 それがこれから始まろうとする競争です。
時代が一回りする前までそんなことは不可能でした。 顧客となる消費者の一人一人を王様扱いするためには、とんでもないお金と手間がかかってしまうからです。
むしろビジネスは常に効率化を考えてマスの規模への拡大を図り、これまではそのことがかえって消費者の生活を豊かにしてきたという一面もあります。 しかし同時に、当初個人に向けられていたビジネスの視点は、規模的拡大の中でどんどん個人から遠ざかってしまい、ビジネスが顧客に合わせるのではなく、個人がマスに合わせる状況が生まれてしまったのです。
大量生産、大量販売と言われるような状況です。 その中では個人の好みや都合は無視されて、もっとも中庸と考えられる個性のないものばかりが、大量に作られて、売られるようになります。
大多数の人はそれで満足できるのですが、時代の先頭を走るような人(アーリーアダプター)にとって、そうした種類のモノは何ともつまらないものでしかないので、まず最初にそうした人々が市場から離れていきます。 すると彼らのような人だけを顧客ととらえ、彼らの欲しい商品を品揃えした新しいビジネスが誕生し、それが人気を得ていきます。
さらにもう少しすると、彼らを追い続けている次のクラスの人々にまで裾野が広がり始めて、新しいビジネスは拡大期を迎えます。 そして、やがて大衆というレベルにまで市場が拡大されて、主流となっていくわけです。
これは流行とかブームといった、刺那的、短期的な現象を指しているのではなく、もう少し中長期的な「流れ」「潮流」を意味しています。 本来これが「トレンド」です。
特に小売業においてはこうした流れがたえず見られてきたので、それを「小売りの輪」という理論にして発表した米国の学者もいます。 これまではこの「輪」の進行方向は単に新しい業態への進化の方向でした。

しかしここ一○年間ほどの、特に米国商業を見ている限りにおいては、それがどんどん「一人」の顧客へ向けたものとなりつつあるように思われます。 前にあげたリーバイスのパーソナルペアがその好例です。
何回も繰り返しますが、その変化の原動力はeビジネスが内包しているパワーです。 ただしeビジネスがこうした変化をもたらせるのではなく、時代の求める変化を可能とするのがeビジネスであるということです。
あくまでもワンレベルアップの手段としてeビジネスがあるのです。 ビジネス顧客の関係が1対1に向き合っている時代になる、ということです。
ビジネス顧客=1マスであった時代から、1対1の時代に変わり始めている、ということです。 そのことはもちろん正しいのですが、ビジネスサイドにおいてしばしば見落とされがちなことが一つあります。
ビジネスの側から見た場合にはビジネスであるかもしれませんが、これは決して一人の顧客が一つの企業に顔を向けている、ということではないのです。 この部分は非常に大切なポイントです。
それよりもむしろ、顧客サイドから見た場合には、ビジネス顧客=無限大であるということを強く意識しなければなりません。 顧客サイドには常に無限大の選択肢があるのです。

A社が自分にとって心地よいと感じられるようなサービスを提供してくれないのであれば、B社もあるしC社もあるのです。 そしてその競争は国内だけの競争にとどまりません。
いまや競争は地球規模に拡大しているのです。 ですから一人の顧客に対応するビジネスは、顧客の完全な満足を得られるような方向に、自社の持てるすべてのパワーを結集させなければなりません。
その結果、満足が得られなければ、顧客は二度と戻ってこないでしょう。 消費者サイドにすべての選択肢が与えられているのです。
その意味で顧客は王様なのです。 これからのビジネスにおいて、顧客はすべて名前を持った一人の人間としてとらえられなければなりません。
王様なのですからそれは当然です。 ビジネスサィドには常に顧客を名前でとらえることのできるようなアプローチが求められているのです。
こうした方法をパイ・ネーム・アプローチといいます。 もっとも、そんなことは老舗の料亭ではず−と昔からやっていたのかもしれませんが、それはごく限られた顧客とごく限られたビジネスという関係性に限定されてのこと。
本来の王様と職人の関係に近いものかもしれません。 しかしこれからは街角の酒屋にも、スーパーマーケットにも、自動車ディーラーにも、航空会社にも、ファーストフードチェーンにも、シャンプーメーカーにも、銀行にも、そうしたことが求められるようになります。
ただし名前で呼ぶことが大切なのではなく、一人一人の顧客をそこまで知り抜いているということが大切なのです。 彼らが何を求めているのか、どのようにして欲しいのか、という確実な顧客情報を持って、それを活用することなのです。
ヒエラルキーの最上位にあるのは、顧客にアクセスするためのすべてのデジタルコミュニケーションを提供・コントロールする通信・メディア企業、いわゆるポータルを掌握している企業です。 顧客に伝えられる情報はすべてこのチャネルを通過するのですが、通過できる情報はデジタル情報に限られます。

デジタル化されていない情報が王様のものに伝わることはきわめて稀になってくるでしょう。 その下には王様の生活を支える無数の企業があります。
こうした企業が自らの商品やサービスをデジタル情報として、ポータルを通して顧客に提示するのです。 もちろんこのような時代にもリアルな環境で商品やサービスを提供する企業はたくさんあります。
そうした企業はショッピング体験そのものを楽しめるような小売り環境におけるエンターテイメントを顧客に提供できる企業に限られるでしょう。 三角形を一つイメージしてください。
その頂上には王様である一人の顧客がいます。 その下には彼あるいは彼女に奉仕する無限大のビジネスが、一定のヒエラルキーを保って存在しています。
エンターテイメントというと、日本ではゲームセンターをイメージしがちですが、リテールマーケティング的には、ショッピングが本来備えていたはずの「買い物の楽しみ」を提供してくれる企業を指しています。 現在、米国で消費者の支持を得ている小売業のほとんどすべてがこの範祷に収まります。
また食品からアパレル、そして自動車、住宅などの高額商品に至るまで、このコンセプトは共通します。 重要なのは、今後はこうした企業もたえず商品やサービスの情報をデジタル化して提供し続けることで、顧客をリアルな店舗に誘導することが可能になる、ということです。
つまり、どのような商品、サービスであっても、基本となるような情報はデジタルという形を取って提供される必要があるのです。 それによって企業と顧客とが初めて相対することができるようになる、というのが近未来のビジネス環境です。
デジタル化が地球規模での顧客争奪戦に参加するための第一条件となってくるのです。 現在すべてのビジネスがスパイラルを一段昇らなければならない状況を迎えています。


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